Canon電子タイプライター配列の予備キーボードを作る。
KBC POKER X(61Key) CherryMX黒軸キーボードの改造です。Canon製電子タイプライター(AP560)とワープロ(CanoWord mini8)からハイプロキーキャップを移植。
AP560用ハイプロキーキャップは焼けているのでレトロブライトで漂白してみます。
Canon製電子タイプライター(AP100)用プレートを60%サイズに加工して移植。
NEC製のPC-8801用キーボードから外したALPS青軸(灰接点)を移植しています。
昨年作成したキーボードと同じ配列の軸違いの予備を作ります。
KBC POKER X(61Key)CherryMX黒軸を改造。(型番:PFCN6000)
分解して軸とキーキャップを外してみます。
軸を外しに失敗してスルーホールごと抜けたのでパターンを修正します。
基板の配線を調べて配線します。キーボードの認識が不安定だったので調べたら
USBコネクタのピンが押し出されて接触不良になっていたのが原因でした。
曲がっていたピンを押し込んで正常に認識されることを確認。
電子タイプライター(AP100)のプレートを加工&流用したいので分解して軸を抜き
取ります。(2017年5月)※キーキャップは別のキーボードで使用。
分離したプレートを60%サイズに加工してみます。
60%サイズにカット完了後の状態。
ALPS軸の余りを使用して仮組みしてみます。キーキャップが一部足りないので左右
は空いていますが同じようなキーキャップを探してみます。
キーキャップを探しているとキーが少し焼けてる別のタイプライター(AP560)を
見つけたので購入してみました。他にワープロも...
LED付きALPS緑軸(黒接点)とALPS SKCP軸
ALPS SKCL Double Action とALPS SKCL GREEN
ALPS SKCL Double Actionを分解。そのうち改造する時に使ってみたいかも。
分解してキーキャップとALPS SKCPな軸を外します。この軸はプレートから簡単に外
れない為、外す時は苦労しました。
左 : ALPS SKCP 右 : ALPS SKCP Double Action
Double ActionはDESKTHORY WIKIに情報無しでした。
ALPS SKCP軸を使用した60%キーボードも作ろうと思いプレートを外してみました。
AP560用プレートをカット中にALPS SKCP軸が故障した時に同じ軸の入手がホボ無理
なことに気が付き作業中断...40%サイズなら...
ワープロ用のハイプロキーキャップを取付ける為、AP100用プレート加工位置をマー
キングしてみます。傷が付かないようにプレート裏側から削ります。
焼が少ないAP100用キーキャップとワープロ用キーキャップを追加して仮組み。
ワープロから外したALPS緑軸を搭載したのでNippontypeのロゴを付けてみました。
この状態のまま暫く放置...(2018年5月)
キャノン製タイプライター(AP560)の黄色く変色しているキーキャップをレトロブラ
イトする為、ワイドハイターEXを準備します。(2018年08月)
ラップで包んでハイプロキーキャップをレトロブライトします。ワイドハイターEXを
吹き付けて紫外線に当ててみます。
Canon AP560の残りのキーキャップについてもレトロブライトしてみました。
半日後...変色が酷かったキーキャップが真っ白に...ハイプロキーキャップも
ムラが出て綺麗に戻らない...(失敗)
ムラを戻す為、1/2に薄めたワイドハイターEXに全部沈めた状態で1日レトロブラ
イトしてみたところムラは殆ど消えました。ラップを使用した方法は放置するとムラ
になるので注意が必要。
かなり綺麗に戻りました。(AP560は下側)これで60%キーボードの予備が作れる...
予備キーボード用の不足しているハイプロキーキャップ探しを再開。1.5uと1uキーが
欲しいので中古ワープロを購入(CanoWord mini8)してみました。CanonAP560のキー
キャップと組み合わせて使用します。(2018年9月)
キーキャップを外してみましたがプレートの錆が酷い状態でした。キーキャップは
綺麗な状態なので予備用で使ってみます。
NEC PC-8801キーボードを分解してALPS青軸を取り出します。
ALPS SKCM BLUEの灰接点2種類。今回は下側の板バネ折れ無しの青軸を移植。
上側:PC-8801TYPE-A用(板バネ折れ有り)、下側:PC-8801(板バネ折れ無し)
ALPS緑軸とALPS青軸で仮組みしてみました。この状態で1年半放置...(2018年11月)
予備キーボードの改造を再開。(2020年4月)
Poker基板にALPS軸を搭載する為、穴あけ加工を行います。
穴あけ加工途中で仮組み。(ケースとプレートが干渉しないか確認)
CapsLockはLED付きALPS緑軸を取り付けます。ビス穴が少しズレてたので削ります。
基板を加工してDIP-SWを取り付けます。
ENTER左側の'キー変更用で1ON-2ONでロキー(JIS)、3ON-4ONで~キー動作。
プレートに5mmのポロンスポンジを取り付けます。
プレート穴の中心が少しズレたので下側を削り補正します。
ワープロ用(CanoWord mini8)のハイプロキーキャップを付けて仮組み。
基板のUSBコネクタと~キーのALPS軸下部ケースが少し干渉するのでUSBコネクタ
足のハンダを吸い取り折り曲げます。
パターンカットとジャンパ、軸足の銅テープ補修、LED、DIP-SW、ALPS軸のハンダ
付けを行います。
Fn+スペースキーで光るLED(橙色)
Fn+Q用LED(赤色)、CapsLock用LED(赤色)
CanonAP560用キーキャップを付けてケースに組み込んで完成。昨年作ったキーボ
ードを並べてみます。
今年作ったキーボードを並べてみます。
KBC POKER X(ALPS青軸)の完成。(2020年10月)
ALPS青軸(灰接点)&FR-4基板で鉄板入り、Canon製タイプライター(AP560)とCanon
製ワープロ(CanoWord mini8)のハイプロキーキャップ(2色成形)を組み合わせた予備
キーボードが完成。ALPS青軸はNEC製PC-8801キーボードから移植。加工途中で暫く
放置していたので完成まで3年半...(2017/05~2020/10)
★今回の改造で必要な物★
KBC POKER X キーボード(CherryMX黒軸モデル)
Canon製タイプライター(AP560)のキーキャップ
Canon製ワープロ(CanoWord mini8)のキーキャップ
Canon製タイプライター(AP100)のプレート
NEC製PC-8801用キーボードのALPS青軸(灰接点)
DIP-SW(4P)x1個、LEDx2個(赤色、橙色)、配線(少々)
はんだ吸い取り線(使用量不明)、5mmポロンスポンジ(衝撃吸収用で少々)
粘着銅テープ(パターン修正用で少々)、金属加工用工具(金鋸、ドリル、ヤスリなど)
暇な時間(軸外し3日、レトロブライト2日、プレート加工4日、調整4日)
★更新履歴★
2020/12/12 作成 KBC Poker XのALPS青軸化