★KBC POKER Xを改造してみる9★


Canon電子タイプライター配列のキーボードを作る。

KBC POKER X(61Key) CherryMX赤軸キーボードの改造です。今回は日本タイプラ
イター(NTC)製のワープロから外したALPS緑軸(黒接点)とCanon製電子タイプライ
ター(AP100)とワープロ(CanoWordmini9)のハイプロキーキャップを移植してApple
拡張キーボードⅡの鉄板を加工して移植する改造です。

KBC POKER X(61Key)CherryMX赤軸を改造。(型番:PFCN6000)


キーキャップと軸を全部外します。


電子タイプライター配列の60%キーボードを作る為、Canon製の電子タイプライター
(AP100)を購入してみます。(2017年5月)


ALPS導電ゴムでLOCKキーや周辺キーはALPS緑軸(黒接点)でした。この世代の機器
はALPS導電ゴム(ハズレ)が多いです。キーキャップだけ利用します。


2014年に改造したALPSピンク軸60%キーボードのキーキャップを一時的に外して
電子タイプライターのキーキャップを取付けてみます。一部のキーが不足しています
が完成後のイメージになります。(不足キーキャップを探す必要あり)


ALPS軸を採取する為、中古ワープロを漁ります。(ワープロガチャ)日本タイプライ
ター製(NTC)のワープロを購入してキーボード部分を分解してみます。この年代の
ワープロは高品質なALPS軸と2色成形キーキャップが搭載されている可能性が高い
です。(しかも安い)


2色成形キーキャップを外したらALPS緑軸なので当たりでした。


キーボードユニットを取り出します。


軸を分解したらALPS緑軸(黒接点)で当たりでした。キーボードユニットの軸を全部
外します。(2017年8月)


キーキャップ探していたら色は異なりますが同じハイプロキーキャップのキヤノン製
ワープロ(CanoWord mini9)を見つけたので購入。1.5uと1uキーを外して移植します。
(2018年3月)


キーキャップはハイプロ(当たり)で軸はALPS導電ゴム(ハズレ)でした。


電子タイプライター配列の60%キーボードを作る為、Apple拡張キーボードⅡ用プレ
ートを切り出します。


60%サイズに切り出します。


Canon AP100用プレートのコピーを作ります。


重ねて削るところをマーキングします。


基板にALPS用の穴あけ加工を行います。


AP100用予備プレートで仮組みしてみます。


ALPS緑軸とALPS青軸(予備)で仮組みしてみました。この状態で1年放置...
(2018年11月)


キーボード改造を再開。基板にDip-SW用の穴あけを行います。(2019年11月)


黒色プレートとALPS緑軸を使用して隙間にDip-SWとLEDを付けてみます。


プレートに5mmのスポンジを貼り付けます。


衝撃吸収用でポロンスポンジを使用。


ALPS緑軸(黒接点)をハンダ付けします。


LEDの動作確認を行います。CapsLockは軸の赤色LED、Fn+スペースでオレンジ色
LEDが点灯。


Fn+スペースでオレンジ色LED、Fn+Qで赤色LED点灯。


キーキャップとスタビライザーを取り付けます。


横からキーの並びを見て確認します。


Dip-SW以外はハンダ付け終了。


Dip-SW部分の仮配線を綺麗にします。


少しマシになりました。


基板加工はこれで終了。


ケースに入れてLEDをチェック。


Dip-SW(上)は1234:OFFで‘キー無効、12:ON 、34:OFFで‘キー
12:OFF 34:ONでENTERキーとして動作するようにしました。
Dip-SW(下)は1234:OFFで‘キー無効、12:ON 、34:OFFで\キー
(シフト押すと「_」キー)、12:OFF 、34:ONで\キー(シフト押すと「|」キー)
として動作するようにしてみました。Dip-SW(下)は英語キーボードをJIS配列のPC
へ接続した時にとりあえず打てるようにする設定です。


キーキャップを付けてLEDを確認。


キーに曲がりが無いか確認します。


今年作ったキーボード3枚と今回作ったハイプロキーボードを並べてみます。1年で
4枚も完成させたのは久しぶりかも。(サボってて完成が同時期になっただけ)


KBC POKER X(ALPS緑軸)の完成

ALPS緑軸(黒接点)&FR-4基板で鉄板入り、Canon電子タイプライターAP100用の2色
成形ハイプロキーキャップとNTC(日本タイプライター)製ワープロ用2色成形ハイプロ
キーキャップを使用したキーボードが完成しました。キーキャップ不足や途中放置で
完成まで2年半かかりました。(2017/05~2019/12)同じ配列のALPS青軸キーボード
(予備)はまだ未完成ですが近々完成させる予定です。

★今回の改造で必要な物★
KBC POKER X キーボード(CherryMX赤軸モデル)
キヤノン製電子タイプライター(AP100)の2色成形キーキャップ
キヤノン製ワープロ(CanoWord mini9)の2色成形キーキャップ
Apple拡張キーボードⅡ(M3501)のプレート
日本タイプライター(NTC)のALPS緑軸(黒接点)x61個
LED(赤LEDx1個、オレンジLEDx2個)
はんだ吸い取り線(使用量不明)、5mmポロンスポンジ(衝撃吸収用で少々)
粘着銅テープ(パターン修正用で少々)、金属加工用工具(金鋸、ドリル、ヤスリなど)
暇な時間(軸外し3日、プレート加工2日、調整4日)

★更新履歴★
2019/12/05 作成 KBC POKER XのALPS緑軸化改造
2019/12/11 修正 一部記載内容修正
2020/12/12 修正 一部記載内容修正・分離
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