KBC POKER X(61Key)のCherryMX青軸を取り外して
ALPS軸用の鉄板とALPSピンク軸を移植する改造です。
キートップはAppleの拡張キーボードT、Uから移植して
左側WindowsキーをFnキーへ変更後、60Key化します。
KBParadiseのV60MTSのようなALPS軸をベースとした
キーボードはまだ販売されてないので改造してみました。
製作後キーの黄ばみを取る為、漂白を行っています。
KBC POKER X(61Key) CherryMX青軸モデル
久しぶりにFILCOキーボード以外の改造です。
Cherry軸が直接基板にハンダ付けされ
ている鉄板無しの軽いキーボードです。
背面に高さ調整の足はありません。DIPスイッチ
でCTRLとCAPSの入れ替えなどができます。
ABS樹脂のキートップを外してみます。
Majestouch2のようなFR-4基板でした。
スペースキーだけ緑軸(LED付)が使われていました。
基板の背面を見るとスペースキーの下にチップが...
Fn Keyboard Rev 1.1の刻印
基板はビス5本で固定されていました。
KBC POKER Xは鉄板マウントでは無い為、
アルミ板を加工して使用する予定でした。
しかし、加工が面倒なので計画変更...
別のキーボードから外した鉄板を加工して移植
出来ないか検討した結果、手持ちのApple拡張
キーボードU用の鉄板が良さそうな感じでした。
YAMAHAのQX3から外したCherry白軸(クリヤー?)
とオレンジ軸を移植する予定でしたが、ALPS軸用鉄板
をカットしてALPSピンク軸を移植することにしました。
POKERの基板を眺めていたらALPS軸の片足だけ
なら付けられそうな感じなのでテストしてみます。
Cherry軸基板にALPS軸(片足のみ)を
取付けた状態。(若干上側にズレる?)
左:CherryMX青軸 右:XM白軸(ALPS)
キートップを付けてみたところ問題無いようです。
ALPSピンク軸を移植する為、
CherryMX青軸を全部外します。
外した軸とCherryスタビライザー。
Apple拡張キーボードU用の鉄板右側を
切断します。(0.5mm程度切り過ぎでした)
上下右をカットします。(左側は微妙に削るだけ)
上部を切断後、ヤスリで整えます。
下側もスタビライザー用穴ギリギリで切断します。
鉄板の左側を削って位置を調整します。
前回の改造で使用したApple M0116Jから
外したALPSピンク軸を並べてみます。
※ALPSピンク軸(Alps SKCM Salmon)
基板に穴を空けてALPSピンク軸をセット
してみたらUSB端子と微妙に干渉...
ALPS軸の下側ケースを少し削
ることで取付可能となりました。
今回は使用しませんが、LED付きの
軸でも問題無く取り付け可能でした。
基板を加工して、ALPSピンク軸と
キートップを仮で取り付けてみます。
基板をケース固定できるようにする為、
鉄板にビス穴用の穴を5ヶ所空けます。
スペースキーの穴空けはダイオード
とコンデンサを外してから行います。
必要な部分をジャンパします。CapsLock用LEDは
スタビライザーの穴を利用して取付。(後で変更)
左側のWindowsキーをFnキーへ変更。
Fn+スペースで点灯する青色LEDは手前
のスタビライザー用穴を利用して仮取付。
基板と鉄板の間にスポンジを入れて
ALPSピンク軸をハンダ付けします。
Fn+スペースキーで青色LED(左)
が点灯するようにしてみました。
Fn+スペースキーで青色LED(右)も点灯。
鉄板の隙間にLEDを移動してみました。
Fn+Qでオレンジ色LED、CapsLockで
緑色LEDが点灯するように改造します。
ALPSピンク軸をハンダ付けしながらLED
が正常に点灯するかテストを行います。
ALPSピンク軸のハンダ付け作業が
終了したのでケースに取付ます。
キーの曲がりが無いか確認します。変色している
スペースキーはApple拡張キーボードU(M3501)
から移植していますが、残りは全てApple拡張
キーボードT(M0115)から移植しています。
隙間からALPSピンク軸が見えます。
最下段キーは左側からCtrl、Fn(Win)、Alt、
スペース、Win、App、Ctrlにしています。
Dip-SW1をONにしてWinキーをFnキー
へ設定できるように配線を戻しました。
Apple M0119Jキーボードから外したESCキー
があるので、〜キーと交換して使用も可能。
今回は拡張キーボード用のキートップで作成しま
したが、そのうちALPS軸用2色成型キートップを
使用したHHKB配列に近い物を作成予定です。
KBC POKER X(ALPSピンク軸)の完成
ALPSピンク軸&FR-4基板で拡張
キーボード用のキートップを使用した
コンパクトキーボード(60Key)が完成
しました。暫くこのキーボードを使用
する予定です。気が向いたら再改造
(キーの漂白)するかもしれません。
気が向いたので漂白してみます。
拡張キーボードU用スペースキー(上)と黄ばみ
が酷い拡張キーボードT用スペースキー(下)を
ワイドハイターEXパワー泡タイプとラップを使用
してレトロブライト(Retr0bright)してみます。
ラップに包んで太陽光を反射する
金属板に乗せて屋外に放置します。
2日後の状態。白くなったけど若干黄ばみが残
っています。あと2日レトロブライトしてみます。
4日後の状態。かなり白くなったのでスペースキー
を交換してみます。(微妙に黄色い部分あり)
少し黄ばみが残っているので更に
2日ほどレトロブライトしてみます。
結局全てのキーを漂白してみました。
かなり白くなったので満足しています。
★今回の改造で必要な物★
KBC POKER X キーボード(CherryMX青軸モデル)
Apple拡張キーボードのキートップ(M0115)
Apple拡張キーボードUの鉄板、スペースキー(M3501)
Apple日本語キーボードのALPSピンク軸(M0116J)
交換用LED(青LEDx2個、緑LEDx1個、オレンジLEDx1個)
はんだ吸い取り線(使用量不明)
粘着銅テープ(パターン修正用で少々)
金属加工用工具(金鋸、ドリル、ヤスリなど)
ワイドハイターEX泡(レトロブライト用)
暇な時間(軸外し1日、鉄板加工1日、調整1日、レトロブライト5日)
★更新履歴★
2014/08/19 作成 KBC POKER XのALPSピンク軸化改造 2014/08/23 修正 一部記載内容修正、写真追加 2014/08/30 修正 左Winキー修正、写真追加、記載内容修正 2017/09/30 修正 スペースキー漂白、写真追加、記載内容修正 |