手持ちの故障キーボード(FKB-107MMII)を修理してみました。故障の状態は 全てのLEDが点灯、消灯を繰り返してキーボードが認識されない状態です。 修理ついでにALPSクリーム軸(正規軸)とXM灰軸(偽軸)をニコイチして軸ぶ れを軽減したXM-ALPS灰軸を移植してみました。 |
故障したキーボード FILCO FKB-107MMII
2001年頃のキーボードです。症状はLEDが
全て点灯、消灯の繰り返しで認識しません。
金属筐体でデザインも良いので修理&改造
してみます。配列はFKB-107Jと同じです。
軸はALPSロゴが無いXM灰軸?
が使用されていました。XM白軸同様
の構造でクリックタイプです。軸の色
が灰色になっています。故障している
エンコーダを取り外して交換します。
今回はAtessaキーボード(AKB-109JQ)から
E34521BE-2000を移植して修理しました。
修理ついでにXM灰軸(偽軸)を全て取り外して
改良したALPS軸(正規軸)を移植してみます。
Apple Extended Keyboard II
(M3501)からALPSクリーム軸
(正規軸)を全て取り外します。
Made in USAでSマーク付きは
消音ゴム付きALPSクリーム軸。
付いているスイッチを全部外しても
103個なので不良スイッチ数を考慮
すると、10個くらい不足しますが前回
ZERO Tenkeyless(87key)へ移植し
た余りのクリーム軸を利用しました。
クリーム軸を分解したところ、長いバネの
スイッチが10個くらい混ざっていました。
Apple Exteneded Keyboardの軸を移植
する時は確認した方が良いと思われます。
FKB-107MMIIからキートップ
とXM灰軸(偽軸)を外します。
左:ALPSクリーム軸(消音ゴム) 右:XM-ALPS灰軸(改造品)
ALPS消音クリーム軸(正規軸)から
板バネとクリーム軸を抜き取ります。
XM灰軸からの灰色の軸だけを取り
出してALPSスイッチへ組込みます。
灰軸を移植することで軸ぶれを改善
すること出来ます。ニコイチした軸は
「XM-ALPS灰軸」と呼んでいます。
XM-ALPS灰軸(改造軸)とXM灰軸(偽軸)を比較。
XM-ALPS灰軸へ交換中。
XM-ALPS灰軸へ交換完了。
交換したXM-ALPS灰軸の状態。
キートップを元に戻して完成。改造後は
ノンクリックタイプのキーボードになり、
キータッチが良くなりました。気が向い
たらLEDを緑色に変更する予定です。
★今回の修理・改造で必要な物★
ALPSクリーム107個(Apple Extended KeyboardUx2枚)
エンコーダ(Atessa製AFB-109JQを利用)
はんだ吸い取り線(20m巻き購入の為使用量不明)
暇な時間(スイッチ外し0.5日、組み立て調整0.5日)