JIS配列テンキーレスキーボード「FILCO ZERO Tenkeyless 91key」からXM白軸を 全て外してPC-8801用キーボードのALPS青軸へ交換する改造です。キートップは IBMマルチステーション5556キーボード(2色成形)から移植しています。キー配列の 変更で親指シフトキーボードとしても使えるようにB割れにしてみます。 |
今回は英語配列では無くJIS配列
のXM白軸かなありモデルを改造。
既に生産終了品です。メーカーHP
型番:FKBN91Z/JB
Nキーロールオーバー対応。毎回同じ
ですが背面の封印を破って分解します。
分解してXM白軸を外す写真は省略。
上:初期、中:TYPE-A、下:TYPE-C
PC-8801用キーボードは何種類か存在し
ますが、今回はTYPE-Aよりキータッチが
軽い初期の物からALPS青軸を外します。
上:初期、中:TYPE-A、下:TYPE-C
今回の改造では利用しませんがTYPE-Aは
全て2色成形でした。TYPE-Cは薄いです。
上:初期、中:TYPE-A、下:TYPE-C
TYPE-CはALPS黒軸(導電ゴム?)です。
鉄板の角穴サイズは普通のALPS軸と同じ
ですが、足が4本あり微妙なキータッチです。
PC-8801用キーボードを分解します。
Type-Aより若干軽いALPS青軸(正規軸)。
分解中に青軸2個破損。
キーボード1枚あたり88key分しか軸が無い為、
同じものを2枚準備して91key分準備しました。
以前の改造でALPS緑軸移植用に利用した
IBMマルチステーション5556キーボードから
2色成形キートップとスタビライザーを移植。
ZERO Tenkeylessを分解して
削る部分をマーキングします。
ALPS軸とスタビライザーの位置
を考慮して角穴を加工します。
フレーム加工が完了した状態。
キーを並べて曲がりを調整します。
基板に穴空け加工を行います。
LEDを緑色へ交換します。
干渉するダイオードは背面へ移動。
ALPS青軸(正規軸)を取り付けます。
1023と書かれた制御基板。
ALPS軸の曲がりを確認します。
スペースキーと変換を逆に取付けると
B割れの親指シフト用として使用可能
かもしれませんが通常配列にします。
普通のキーボードとして使えるようにENTER
は2個で、追加したキーはWinキー&Appキー
を割り当てました。右ALTキーは無しです。
気が向いたらTABキーと右ALTに変更して、
スペースと変換を入替えるかもしれません。
気が向いたら後から簡単にキーの
入れ替えが出来るように配線します。
CTRLとCapsはそのうち再改造予定。
ALPS軸の隙間を埋める為、貼り
付けタイプのゴム足を利用します。
ENTERキー2個の間にゴム足を貼り付け。
キーの隙間は黒いプラスチック板
を加工して隙間を埋めてみます。
前面キーにCLRT、ひらがな記号に左ALT、
その隣にWindowsキーを割り当ててます。
右ALTキーを無くしてAppキーを追加。実行
キーはCTRLキーに割り当て。こちらの隙間
は加工が面倒なんでゴム足で簡単に目隠し
しています。そのうち再改造する予定です。
IBMマルチステーション5556用の2色成形
キートップの裏側。かなり厚みがあります。
Realforce108UG-HiProと同じようなキートップ形状です。
キートップの曲がりが無いか確認します。
左側が微妙に焼けてますが気にしない。
特殊配列91Key日本語キーボードの完成。
B割れ配列+軽いALPS青軸+2色成形の
キートップで作ってみたので親指シフト入力
する人にはオススメのキーボード改造です。
かもめ〜る通信さんの親指シフト化改造が
面白そうなので、余ってる部品で作ってみ
ましたが良質の部品を組み合わせている
為、キータッチは良い感じになりました。
気が向いたら色々再改造する予定です。
★今回の改造で必要な物★
ALPS青軸91個(初期のPC-8801キーボードx2枚を利用)
FILCO製XM白軸JPキーボード(FKBN91Z/JB)
キートップ(IBM製マルチステーション5556キーボードを利用)
交換用LED(緑色LEDx2個)
はんだ吸い取り線(20m巻き購入の為使用量不明)
粘着銅テープ(パターン修正用で少々)
金属加工用工具(ドリル、ヤスリなど)
暇な時間(スイッチ外し2日、鉄板加工3日、組み立て調整3日)