PCB-GAME-ROOM(Keyboard Collection)

 

今年作ったキーボードについて

キーボード #2 Advent Calendar 2019 6日目(12/6)担当の@ffilccooです。

主にFilcoのテンキーレスやKBC Pokerなど既製品キーボードをカスタムしています。

今回は「今年作ったキーボードについて」ということでここ1年で新たに作ったキー

ボードと昨年書けなかったネタを少しまとめてみます。

 

はじめに

皆さんは今年何枚キーボードを作りましたか?買ったまま積んでるキーボード、作った

後に放置しているキーボードはありませんか?作ったキーボードをカスタムして余った

部品でもう1台作って更に積んでみませんか?

今年は4枚ほど完成させたので簡単に紹介したいと思います。


今年作った60%キーボード4枚

 

どのようなコンセプトでキーボードを作ったのか?

最近のトレンドでは分割型、親指酷使、BT対応、軸ホットスワップ、光るキーボード

あたりが人気あるようですが、以下のようなコンセプトでキーボードを作成しています。

 

1.レトロキーボードの60%版を作る。(割れてないキーボード)

2.長いスペースキーをそのまま移植。(親指を酷使しない)

3.無駄にキーボードを光らせない。(必要最小限のLEDを搭載)

4.軸はハンダ付けする。(ホットスワップは使わない)

5.USB・PS/2対応(無線非対応)

6.キーマップ変更はDipSWによるハードウェアで対応。

7.できる限り2色成形キーキャップを使う。

8.見た目は目立たないキーボードにする。

9.金属製ケースは使わない。(気が向いたら交換)

 

「古い」と「新しい」を融合させ日常的に使えるレトロキーボードの60%キーボードを作り

ます。レストアするついでにモディファイを行う。「レストモッド」とか「レトロフィット」

に近いキーボードかもしれません。


普通の人が見た時は古臭い小型キーボード、自キ初心者からは割れてなくて光らない

普通の60%キーボード。ある程度知識がある層からはこの配列普通の60%自作キット

だと作れないよね?とかこのキーキャップ見覚えが...とかこの軸って...とか

色々と反応があるかもしれません。この手のキーボードを欲しがる層はある程度レトロ

キーボードに興味があり沼に沈みやすい人ではないかと思います。(既に沈んでる?)

 

どのように作るのか?

色々なキーボードや機器から部品を集め加工してキーボードを作ります。キーボード

用のパーツを使用する機器(タイプライター、ワープロ、シンセサイザー、POS機器)

から外して利用します。(昔の機器なので良質な部品が多数使われている)


参考:加工途中のキーボード3枚

 

どのようなキーボードをつくるか?(構想&設計)

元となる機器やキーボードを探す。

入手した機器やキーボードをバラす。(ケースと基板と軸を分離)

他のキーボードのプレート切り出し&スタビライザー加工

基板加工(穴あけ、パターンカット、ジャンパ、DipSW増設、LED交換)

他の機器やキーボードからキーキャップ、軸、スタビライザーを外して利用。

軸の分解清掃&メンテ、スタビライザー自作

キーボード仮組み

軸、LEDのハンダ付け&動作チェック

キーキャップメンテ&取り付け&微調整

完成 → 改良 → メンテナンス → 改良 → メンテナンス...

 

部品入手の為に買ってみた機器(ワープロガチャ)

古いワープロやタイプライターを購入してパーツを入手します。新しいキーボードを

買ったつもりでガチャります。(1台1000円程度だけど送料が高い)基本的に当たり

が出るまで引けば当たるので問題ありません。最初から当たりでハズレは少なかっ

たような気がします。(ほぼ当たり)


ワープロガチャで入手したパーツ(一部)

 

Canon AP100購入 ALPS2色成形ハイプロキーキャップ ALPS導電ゴム

Canon AP560購入 ALPS2色成形ハイプロキーキャップ ALPS SKCP

Canon TYPE ACE ST購入(ハズレ)

Canoword mini3 x3購入 ALPS2色成形ハイプロキーキャップ ALPS緑軸(黒接点)

Canoword mini5 x2購入 ALPS2色成形ハイプロキーキャップ ALPS緑軸(黒接点)

Canoword mini5L 購入 ALPS2色成形ハイプロキーキャップ ALPS緑軸(黒接点)

Canoword mini6 購入 ALPS2色成形ハイプロキーキャップ ALPS緑軸(灰接点)

Canoword mini7 x2購入 ALPS2色成形ハイプロキーキャップ ALPS緑軸(灰接点)

Canoword mini8 購入 ALPS2色成形ハイプロキーキャップ ALPS導電ゴム

Canoword mini9 購入 ALPS2色成形ハイプロキーキャップ ALPS導電ゴム

日本タイプライター NT-500購入 ALPS2色成形キーキャップ ALPS緑軸(黒接点)

SHARP WD-100購入 ALPS2色成形キーキャップ ALPS導電ゴム

Canon AP7000購入(ハズレ)

SHARP WD-500購入 ALPS2色成形キーキャップ ALPS緑軸(黒接点)


魂を抜かれたワープロたち

 

ワープロやタイプライターはパソコンでは無いので自治体にもよりますが燃えないゴミ

でそのまま廃棄可能です。キーボードを抜いた萌えないゴミ...

ワープロガチャで入手できる軸は限られますので他の軸が欲しい人は以下を参考に

対象の軸が付いたレトロキーボードを探してみるのも面白いかもしれません。


GEEKHACKから引用のALPS軸入手困難度(海外)日本ではオレンジ軸やピンク軸

の方が緑軸や青軸より上位に位置します。軸色の他に接点色の違い、初期の物や

末期の物などで感触が変わる為、探せば自分好みの軸が見つかるかもしれません。


参考:ワープロガチャで入手したレア軸(ALPS SKCL Double Action)

そのうちALPS SKCL Double Actionを使ったキーボードでも作りたいかも。

 

入手したパーツをメンテする(レトロブライト)

キーキャップなど変色しているキーボードパーツは漂白剤(ワイドハイターEXなど)

を使用して紫外線を当てればある程度焼けを戻すことができます。


変色したキーキャップをレトロブライト(ラップを使うとムラになる)


失敗して白くなったキーキャップ

 

必要に応じてメンテした後にパーツ利用します。レトロブライトする場合はグレー系の

焼けてるキーキャップは要注意です。何度か失敗していますので1/2に薄めたワイド

ハイターEXに完全に浸した状態で様子を見ながら短時間で引き上げるようにします。

 

パーツの選別(HiroseCherryMX軸の組み換え)

中古で入手したHiroseCherry軸はメンテを行ってから使用します。洗浄や潤滑剤を

使用するなどの方法もありますが、デフォルト状態でスレが少ない軸を作ります。


Hirose CherryMXオレンジ軸を分解

 

上側ハウジングと下側ハウジングの組み合わせによってスレ感が異なる場合があるの

で組み替えを行い当たりを探します。今年作ったキーボードは2桁シリアルの上側ケース

を組み替えてデフォルトでスレが少ないHiroseCherry軸を選別して使用しました。

 

今年作ったキーボード

今年は4枚完成させたので1枚づつ紹介したいと思います。

 

1.DATADESKキーボードのコンパクト版

その昔、Datadesk Switchboardという60%部分やテンキーやカーソルどがモジュール

式になっていてキー配置を変えられるキーボードがありました。このキーボードの60%

キーボード部分だけで動作する物が欲しいと思い作ろうと思いましたがキーボードが入手

できず...Datadesk Switchboardキーボードは入手が難しい為、同じキーキャップ

を使用するDATADESK INTERNATIONAL Keyboard MAC101Eを見つけて60%化

してみました。


KBC POKER X (ALPS黄軸,Datadesk Keyboard2色成形キーキャップ)

Datadesk Keyboard MAC101Eからキーキャップを移植。

フェアライトMFX3plusからALPS黄軸を移植しています。

加工途中で暫く放置していたので完成まで3年半...

※詳しい改造方法はこちらを参照

 

2.NeXTキーボードのコンパクト版

NeXT Computer用キーボードのコンパクト版を作ろうと思い部品を集めて作ってみま

した。左SHIFTキーのLED窓を緑色で光らせたいので加工して光らせてみました。

プレートと逆L型ENTER、右SHIFT、スペースキーはFILCOキーボードからの移植です。

丁度良いBackspace用キーキャップが無いのでPowerキーキャップで代用しています。


KBC POKER X (ALPS黒軸,NeXT Keyboard2色成形キーキャップ)

NeXT KeyboardとFILCO Keyboardからキーキャップを移植。

NeXTキーボードからALPS黒軸を一時的に移植しています。

加工途中で暫く放置していたので完成まで4年...

※詳しい改造方法はこちらを参照

 

3.Cherry MY1800キーボードのコンパクト版

昨年MY1800キーキャップをDolchに交換した為、キーキャップが余っていました。

余った部品でもう1台(予備)が作れるなーと思いHirose Cherry MX オレンジ軸

組んでみました。上側のハウジングはスレ感が少ない2桁シリアル品を選別しています。

Cherryキーボードの柔らかさを少し残す為、自作キーボード用の60%アルミプレート

を加工して移植してみました。


KBC POKER X (Hirose Cherry MXオレンジ軸,MY1800用2色成形キーキャップ)

Cherry MY1800 Keyboardからキーキャップを移植。

YAMAHA QX3からHirose Cherry MXオレンジ軸を移植。

以前作ったキーボードと同じ配列の予備キーボードです。

こちらは3週間(土日作業)くらいで作りました...

※詳しい改造方法はこちらを参照

 

4.Canon電子タイプライター配列の60%キーボード

初期の電子タイプライターとワープロの2色成形ハイプロキーキャップとALPS緑軸を

組み合わせたキーボードを作ってみました。配列は特殊ですがENTER左側の「‘」キー

をDipSWで色々変更できるように作りました。同じ配列の物をもう1台作成中です。


KBC POKER X (ALPS緑軸,Canon AP100,CanoWord mini9用2色成形キーキャップ)

キヤノン製電子タイプライター(AP100)とワープロ

(CanoWord mini9)からハイプロキーキャップを移植。

日本タイプライター(NTC)製のワープロ(NT-500)から

外したALPS緑軸(黒接点)を移植しています。昨年の

アドカレで書いていた加工途中のキーボードがようやく

完成しました。暫く放置してたので完成まで2年半...

ALPS青軸で組んでる残り1台はまだ未完成...

※詳しい改造方法はこちらを参照

 

完成したら更にカスタム

キーボードが完成したら更にカスタムしてみましょう!!キーキャップを変更したり、

ケースを交換したり、軸を入替えたり...間違ってパーツを買ったら更にパーツを

買えばもう1台作れるので大丈夫!!問題ありません!!とにかく作ってみましょう。


改造で余ったALPS軸(偽軸)

 

キーボードを作る

カスタムすると部品が余る(軸、キーキャプ、ケース)

不足部品を追加購入してもう1台作る(時々間違って購入)

新たに作った1台を更にカスタムする...部品が余る...

更に余ったパーツでもう1台キーボードを作ろう!!

以下ループ


ループが実行された結果

 

最後に

今年は製作途中だったキーボード(長年作るのをサボってたキーボード3枚)が無事完

成して4枚作ることができました。昔から色々とキーボードを改造していますが、ここ

最近の自作キーボード人気でレトロキーボードを手放す人が増えたような気がします。

今回作ったようなレトロキーボードをベースとしたキーボードが欲しいと思う人は入手

するチャンスかもしれません。自作・カスタムどのような形であれ自分の理想に近い物

を作成できればそれで良いのではないかと思います。

来年はケースにタングステン製のウェイトを入れたり、横から見ると見えないステルキ

ーキャップを作ってみたりとか、グ○ディウスフォントっぽいキーキャプとか、色々と

手を出してみたいなーと思っています。(やるとは言ってない)

この文章はFILCO ZERO Tenkeylessキーボードで書きました。

 

★更新履歴★

2019/12/06 作成 今年作ったキーボードについて

2019/12/07 修正 リンク抜けなどを修正

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